世界の歪みは、ガンダムと共に俺が断ち切った。 それこそが、俺がソレスタルビーイングに入った目的だった。 俺は、大破したエクシアと宇宙をさまよいながら、死を覚悟していた。 通信システムに、王留美からの一件の暗号文が保存されていた。 着信時刻は、ちょうど俺がフラッグと闘っていた時のようだ。 開いて見ると、 トレミー大破。よって帰投不可。死傷者あり。ソレスタルビーイングは壊滅状態。ラグランジュ1も連邦軍に発見された可能性があるため、データ破棄処理完了後爆破、よって帰投及び補給不可。生存確認のための返信を要請する。 という内容だった。 もとより王留美は信用出来ないと感じていた。 今、自分の存在を教えるのは、適切ではないだろう。 だが………、 地上なら、何も持っていなくても生き延びることが出来るだろう。 しかし、エクシアのこの破損状況では、大気圏突破は不可能だ。 幸い、機体内に貯蔵している酸素はまだ十分にある。しかし、それが尽きるのも時間の問題だ。 生き残るには、宇宙で補給やエクシアの修繕、負傷した身体の手当てが出来るような場所を確保しなければならない。 しかも、身分を隠せるような場所でなければならない。 負傷部分の痛みに襲われる。 酷使した機体が軋む。 悲痛な思いの中、あの人の声を聞きたい、と心の底から願った。 [*次] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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