ラグランジュ2には、廃棄されたスクラップ工場が数多く存在する。 傷む身体に鞭打って、ようやく適切な場所を見つけた。 人革連が使用していたらしく、比較的新しいティエレンのスクラップが放置されていた。 幸い、保存食や酸素のタンクなども見つけたので、そこにとどまり、エクシアの修繕と補給、そして傷の治療に専念した。 独りで黙々と作業していると、辛いことをあまり思い出さずに済んだ。 でも、あの革手袋越しに感じた温もりだけは、無性に恋しかった。 身体の傷は40日程で癒えた。 エクシアも、ティエレンのパーツで継ぎ接ぎをしたため、多少不恰好ではあるが、大気圏突破くらいは出来る状態になった。 あれ以来ソレスタルビーイングからは何の連絡もない。 しかし、イオリア・シュヘンベルグの計画はまだ終わっていない。 いつになるかは見当もつかないが、必ず何らかのアクションがあるはずだ。 ここに居ても、端末を通して与えられる世界の情報は僅かしかない。 俺は、エクシアに乗り込んだ。 [←前] [次→] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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