嘘、だろ………。 どうして、ここに“彼”が………。 彼が生き残っている、という夢なら、もう何十回も見た。 しかしこれは夢ではない。現実だ。 彼の死を、信じ込んだ訳ではなかった。 だが、実際に生きている彼の姿を見て、信じられない、という驚きが募る。 ふと、以前教えてもらった彼の双子のことが頭をよぎる。 確か、瓜二つで両親でさえ見間違えることがある、と言っていた。 俺はカプセルに顔を寄せる。 頬が痩せこけ、もともと透き通るように白かった肌は青白く乾いている。 日に透けるとキャラメル色に輝く跳ねた襟足も、安っぽいカプセルの中ではくすんで見える。 そして、癒えかけている右目蓋の深い傷。 どんなに変わり果てた姿でも、目の前のこの男は、ロックオン・ストラトス、気さくなアイルランド人のニール・ディランディに間違いなかった。 [次→] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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