ミッションを開始する前に、俺はロックオンの様子を見に行った。





狭い病室の安っぽいカプセルの中で、彼は静かに眠っていた。


3日前よりもさらに肌が青白く見える。

透き通って、消えて見えなくなりそうだ、と俺は思った。




最低限の点滴はまだ続けられているようだ。
だが、それも時間の問題だろう。


病服の下で肺が静かに、だが確かに動いているのが分かる。








「待っていてくれ、ロックオン。」

俺はカプセルのガラスにそっと拳を押し当てる。


「もう少しだけ、そのまま眠っていてくれ。」


トレミーにいた頃、彼がよくしてくれたように、彼の額にキスを落とす。

「必ず俺が救い出してやる。」






決意を新たに、俺は病室をあとにした。

唇には、冷たいガラスの感触が残っていた。








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