朝。 寝起きの悪い刹那は、心地よい微睡みに浸りながら温かさを求めて身を寄せる。 「もう少し寝ていなさい。」 優しい声と、うっとりするような口付けが降り注ぐ。 あまりにも断り難い、甘い誘惑。 だが、これに抵抗しなければロックオンの治療の時間がずれてしまう。 重いまぶたを開く。 「おはよ、刹那。」 朝日に透けてキャラメル色に輝く彼の髪の毛。 キラキラとまたたく翠碧。 ロックオンのほうが血圧が低いはずなのに、どうして朝っぱらからこんなに爽やかな笑顔ができるのだろうか。 刹那は毎朝疑問に思いながら、目覚めのキスを再び受ける。 「…………おはよう。ロックオン。」 「はい、おはよ。」 神々しいくらい眩しすぎる微笑み。 「いつ見ても寝癖スゴいな。モサモサしてる。」 刹那の猫っ毛に顔を埋めるロックオン。 されるがままにしながら刹那は彼の胸に耳をあてる。 ――トクン、トクン、トクン、トクン… 規則正しい心音が聞こえてくると、ようやくすっきりと目が醒める。 刹那は布団の中からモゾモゾと這い出る。 「えー、もう起きるのかよ。……もう少し寝ていようぜ。」 刹那のパジャマをロックオンはクイクイと引っ張る。 「…ああ、ロックオンはまだ寝ていてくれ。」 「そんなつれないこと言うなよー。」 しかし、この誘惑にかかってしまったら、あと3時間は抜け出せなくなりそうだ。 その手には乗れない。 今朝は、刹那に計画があったのだ。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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