管理人の小説

【天元突破グレンラガン・外伝】
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 十五歳の少女は地上で戦っていたカミナとシモンの噂を聞き、地下の村を出た。

 あの二人が憧れだった。

 地上はだだっ広くて、どこまでも続いていた。
 これは、苦難の連続に負けず、己の信念を曲げずに戦い抜いた少女の話…


「…獣人のガンメンを盗んだのはいいけどね」
 銀色で長髪の少女、ロトネは奪ったガンメンに乗って広大な砂漠を歩く。
 彼女の乗る龍の顔をしたガンメン、ディオルは青と金に染められた鋼のボディを光らせていた。背中には黒い大剣を背負っている。
「広いなぁ…グレン団は今どこにいるのよぉ?」
 合流を目指し、ただ歩き続ける。
「かれこれ一時間は歩いてるのに…あーあ、つまんないなぁ」
 と、ここでレーダーに反応が映る。
「何この反応……ガンメンがいっぱい」
 わからないが、グレン団の戦力ではないことは間違いなかった。
「わぉ!あれだけの数を手に入れればグレン団の戦力になるわね!‥となれば、突撃ー!!」
 ロトネが勢い任せにディオルを走らせた。

 その頃の獣人部隊。彼らの隊員はすぐさまディオルの反応に気付いた。
「隊長、ディオルが帰投しました」
「ん?……いや、待て。そのガンメン、少し手が加えられているな」
 獣人の隊長であるジャババは鋭い目でモニターを見る。彼が見つめている間、隊員たちは黙っていた。
「……通信も開かんとは妙だ。人間が乗っているのか?…構わん、ガンメン部隊で叩き潰せ」
「よ、よろしいのですか!?まだ確認が済んでおりませんが」
「ああ構わん。間違っていたらそれはそれだ。…どうした?早く命令を復唱しろ」
 ジャババの冷酷な表情に、隊員たちは一瞬凍りつく。
「り、了解しました。各機!ディオルは人間に乗っ取られている可能性がある!撃墜せよ!」

 溢れ出てくるガンメンを見て、ロトネはディオルの足を止めた。
「げ…マジ!?わかってたけど、あんなに数がいるなんて」
 敵ガンメンがディオルを四方八方から囲む。その数は指では数えきれない。
「…でも、やるしかないみたいね。いいわ、喧嘩上等よ!」
 ディオルは手に大剣を持ち、敵に突っ込む。
「名付けて!ドラガンブレードッ!!」
 大剣を横に構え、ブースターで超加速する。その刃に触れた敵は次々に両断されていった。
「どうよ♪!」
 ガッツポーズをするロトネ。戦場には残骸が一本の線を描いていた。
「さあ、まだまだ行くわよ!」
 何体か逃げたガンメンもいたが、ディオルはお構い無しにガンガン叩き斬っていった。



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