1/6ページ目 十五歳の少女は地上で戦っていたカミナとシモンの噂を聞き、地下の村を出た。 あの二人が憧れだった。 地上はだだっ広くて、どこまでも続いていた。 これは、苦難の連続に負けず、己の信念を曲げずに戦い抜いた少女の話… 「…獣人のガンメンを盗んだのはいいけどね」 銀色で長髪の少女、ロトネは奪ったガンメンに乗って広大な砂漠を歩く。 彼女の乗る龍の顔をしたガンメン、ディオルは青と金に染められた鋼のボディを光らせていた。背中には黒い大剣を背負っている。 「広いなぁ…グレン団は今どこにいるのよぉ?」 合流を目指し、ただ歩き続ける。 「かれこれ一時間は歩いてるのに…あーあ、つまんないなぁ」 と、ここでレーダーに反応が映る。 「何この反応……ガンメンがいっぱい」 わからないが、グレン団の戦力ではないことは間違いなかった。 「わぉ!あれだけの数を手に入れればグレン団の戦力になるわね!‥となれば、突撃ー!!」 ロトネが勢い任せにディオルを走らせた。 その頃の獣人部隊。彼らの隊員はすぐさまディオルの反応に気付いた。 「隊長、ディオルが帰投しました」 「ん?……いや、待て。そのガンメン、少し手が加えられているな」 獣人の隊長であるジャババは鋭い目でモニターを見る。彼が見つめている間、隊員たちは黙っていた。 「……通信も開かんとは妙だ。人間が乗っているのか?…構わん、ガンメン部隊で叩き潰せ」 「よ、よろしいのですか!?まだ確認が済んでおりませんが」 「ああ構わん。間違っていたらそれはそれだ。…どうした?早く命令を復唱しろ」 ジャババの冷酷な表情に、隊員たちは一瞬凍りつく。 「り、了解しました。各機!ディオルは人間に乗っ取られている可能性がある!撃墜せよ!」 溢れ出てくるガンメンを見て、ロトネはディオルの足を止めた。 「げ…マジ!?わかってたけど、あんなに数がいるなんて」 敵ガンメンがディオルを四方八方から囲む。その数は指では数えきれない。 「…でも、やるしかないみたいね。いいわ、喧嘩上等よ!」 ディオルは手に大剣を持ち、敵に突っ込む。 「名付けて!ドラガンブレードッ!!」 大剣を横に構え、ブースターで超加速する。その刃に触れた敵は次々に両断されていった。 「どうよ♪!」 ガッツポーズをするロトネ。戦場には残骸が一本の線を描いていた。 「さあ、まだまだ行くわよ!」 何体か逃げたガンメンもいたが、ディオルはお構い無しにガンガン叩き斬っていった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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